今度ある所で記事を執筆することになりました。
今回、練習として書いてみようと思います。
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コーチングで何を話せば良いんだろう。
目標設定とかキャリアの方向性とか、何かカッコよくて向上心があるように見えるような事を話さなくては駄目?
いえいえ、何をお話ししても良いんです!
今日は私のクライアント体験を実況中継しましょう。
お箸について話します
コーチに今日は何を話ししましょうか?と聞かれたとき「私は今モヤモヤしていることを話したいです!お箸のことを話します」と言いました。
お箸。
食事や弁当を食べる時使うあのお箸です。
お箸ぃ??!
セッションを受けた頃、私にはモヤモヤしている事がありました。
この事については自分でも何度も考えていたけれど、どうしたいのかがよく分からず、コーチングのテーマには相応しくないのでは?という気掛かりも抱えたまま話し始めました。
私はうっかりさんで、よく箸を持っていくのを忘れます。今日は箸箱だけ持ってたものの中に箸が入っていませんでしたΣ(ノд<)
このようにあまりにもウッカリを重ねるので職場の引き出しには何本か割り箸をストックしています。コンビニや弁当屋で余分にもらったお箸を気がついた時にためていた感じでした。
ところが、ウッカリさんがそのストックを使う頻度より、同僚のAさんが「借りに来る」頻度の方が高いのです。
「ごめーん!貸してー!」とは言うけれど、毎回毎回、「借りる」でなく「頂戴」なんですよね。
1回、2回なら良いけれど。そうじゃないところも。
私は箸屋か?!
いやいや売ってないから!なら箸貸しか?!
なんかイライラモヤモヤしてます!
(コーチ、以下コ)セッションが終わったあとどうなっていたいですか?
(私)箸みたいな小さいものにこだわる自分を捨てていたい、このモヤモヤを早く終わらせたいです。
と、言いながらも、どこか心の奥で短時間のセッションだし、本当にモヤモヤは晴れるのだろうか?と疑問がありました。
セッションの終わりには「引き出しに蛇の抜け殻か黒光りする某昆虫の模型でも仕込みます!」と言ってるんだろうか?
いやいや、勝手に持っていく人じゃないからそれは意味ないなあ。
だったら相手が気後れするような高級割箸貸すのかなあ?などと、ぼんやり思ってたんです。
成敗したいのか、ねっちょりとケンカ売りたいのか、もはや何をしたいのか分かりませんよね。
他にも箸を借りていく人はいるけれど
話の流れで他にも箸を借りていく人が時々いるけど、それは気になっていないと言っていました。
(コーチ、以下コ)へえ、その人たちのことも詳しく教えてもらえます?
(私)その人たちは翌日割り箸を用意して返してくれるかお菓子をくれたりお礼があるんですよね。
(コ)そうしてもらったときどう感じますか?
(私)やだ!そこまでしなくて良いのに!(律儀さん♡)とか、
あげたつもりだから返して貰わなくて良いのに!と思うけど、そう思いながらどこかで嬉しい。
(コ)あなたの中でその人達ってどんな存在ですか?
(私)どこかで好きな人♡♡であり信頼できる人とカテゴライズしています(ストレングスファインダー(R)親密性高いからね♡)
(コ)その人達と借りると言って貰う人の違いは?
・・・この質問にすぐに答えられませんでした。(私にしては)かなり熟考しました。
違いってなんだろう?
人としての資質?
ただお箸を渡しただけなのに、
・私のためにお菓子用意してくれて嬉しかったなあ
・家に帰って、箸のことを思い出して用意して持ってきてくれたんだなあ
多分、その人たちは相手が誰であっても同じように振る舞うかもしれないけれど、私との関係を大事にしてくれているのかな?
「借りる」と「もらう」言葉は正しく使え!ではなく言行一致の安心感...ん??!
ん??!
(コ)Aさんにどう思われてると感じてます?
(私)軽く扱われて・・いる、この人はそうしても大丈夫!そう思われているような・・そんな気がしま・・す。あーっ!
軽く扱われている?!
その時、あ!私の引っ掛かっていたことはこれなんだ!ここだったんだ!って身体中に衝撃が走りました。
今までも何かあった時、軽く扱われていると感じたり、そうやっても大丈夫な人として扱われた時、私はモヤモヤしたり、苛立ったり、その人にしっぺ返しをして時には人間関係を悪化させたこともありました。
言ってみれば何度も何度も引っ掛かる私のつまずきポイントみたいなこの感情。
なのに、コーチにお話しするまで気がついていなかったのです。
たとえば、氷山を思い浮かべて下さい。
氷山は海の上に見えている部分はほんの少しで、水面の下の見えてない所にも氷はあるんです。
このセッション、テーマはお箸だったけれど、お箸は言わば氷山の水面の上に見えているある一角。
本当のテーマや課題は、海の下に隠れた部分にあったんです。
その後のはなし
今回、私が「軽く扱われているようだと感じている」と気が付いたことで、今後はAさんにどんな風に扱われたいと思っているかだけではなく、どんな関係を築きたいのか、この先はどうしたいのかを深く考えるきっかけになりました。
そして、今までと違う視点でAさんを見るきっかけにもなりました。
確かに今も箸は返さないけれど...
箸は軽く扱うけれど、その他の所ではそんな事ないなあとも思うこともありました。
他の人と話す姿を見ているとAさんの人との関わり方や距離感が私の持つ常識や感覚と違うように感じることに気付きました。
親しい人にはすごく近く、建前も捨て、ざっくばらんにまるで家族のように関わる人ではないか...そんなことに気がつき始めたのです。
それも、あの時のセッションでコーチと話して自分の心の奥の深い所にある感情に気がついたからだと思います。
軽く扱われているかどうかを判定しようとするのではなく、今まで見えてなかったAさんともう少し心を開いて関わってみようと思いました。