心のなかの幸福のバケツ
トム・ラス&ドナルド・O・クリフトン著
高遠裕子訳
日本経済新聞出版社刊
ストレングスの話の中で「ポジティブ心理学」の話が出てくる事があり、ポジティブ心理学って何だろう?と思ってたことと、ストレングスファインダーのグループで紹介してもらったのをきっかけに読みました。
易しく簡潔に書かれているので、読みやすい(そこ大事)
バケツと柄杓(ひしゃく)の理論というのがある。
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「人は誰でも心にバケツを持っている。他人に何かを言われたり、されたりするたびに、このバケツは水が増えたり減ったりする。バケツの水がいっぱいの時は気分が良い。バケツが空になったとき、気分は最悪だ」「ひしゃくを使って、誰かのバケツに水を注げばー相手が明るくなるようなことを言ったり、したりすれば、自分のバケツにも水がたまる」(本書7ページから引用)
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人と関わるとき、相手を消耗させたり、自己を消耗させていること、知らず知らず疲れていることはないだろうか?
ポジティブな関わりは、人と人とを結びつけ、絆を強くさせるが、ネガティブな関わりは、信頼関係も無くし、組織の生産性も低くしてしまう。
かと言って、むやみやたらと褒めるというのも違う。
「その人に合った褒め方」で関わる事が大事という。
その人に合った褒め方を知るためには、その人に対して、前向きに主体的に関わらなくては知ることは出来ないだろう。
・みんなの前で褒められることに喜びを感じるのか
・1対1で褒めてもらうのが嬉しいか
・サプライズでものをもらう事に喜びを感じるか
・手書きのカードに喜びを感じるか
・地位の高い人から称賛されると認められたようで嬉しく思うのか
・信頼関係のある親しい人から称賛されることにほんわかした喜びを味わうのか
きっと、褒められる人のストレングスファインダーの資質やその組み合わせによって、とった方が良い方法や感じ方も違うのかもしれない。
私個人は、大々的にセレモニーのように表彰されるよりも、信頼できる人からの声掛けの方が嬉しい(ストレングスファインダーの競争性や社交性が下位、親密性上位だから?!)
今後は、自他相互に水を満たし合えるような関わりを意識しようと思った。
そんな事が、わかりやすい例示とともに書いてある本。
春は異動などで環境が変わる時期ですが、このタイミングで読んで良かったです^ ^