ちょっと前、コーチングの同期から面白い会社があると株式会社エールの存在を教えてもらった。
それ以来、エールの代表取締役である篠田真貴子さんにアンテナが立っていたと思う。
その篠田真貴子さんが監訳者として携わった本だったら間違い無いと思って、発売直後に即ポチして読み始めた。
読み始めたものの結構なボリュームで、一度は挫折もしたけれど最後はKindleの読み上げ機能にも助けてもらいながら今日ようやく完読できた。
「聞く」とは?
聞くことって結構難しい。時には話すことより難しいと私は思う。
聞いている間にも頭は相手の話の一部(聞きたいとこだけ)からあれこれ想像をめぐらせてしまったり、解決策を考えてしまったり、時には相手に対して自分の影響力を行使しようとしてしまう。
親身に聞いているようでここぞというタイミングで出たがり、アドバイスをしたいとウズウズする。相手や周囲に対して、知的で素晴らしい自分や視点を変えた質問の出来るすごい自分を魅せたいと頭を働かせる。
そんな状態になったら、もう「聞いていない」のだ。
相手のためにときに我慢して聞いていると思いつつ、無意識の中で軸は自分に向いている。私を見て!自分すごい!!なのだ。
「聞く」ってなんだろう。
言葉の上辺だけでない、表情だったり語調だったり、表現の変化だったり、人の話には色んな彩りが豊かに現れている。
影響力を上手く与えられないこと=聞けてない(相手をうまく受け取っていない)
聞けていないから失うものは相手の発する彩りが見えていないこと。相手を受け入れる大きなチャンスを失っていること。
相手のあるがままだったり相手の良さを本当の意味で受け入れていないのではないか?と思う。
特におすすめしたい人
私生活でも仕事でもコーチングでも、話を聞くことは大事なことなので全ての人にお勧めしたいけど、先述のとおり特に「最近上手く話せていない」と感じている人に読んで欲しい。
「聞く」が全部書いてあるので、「本当の聞く」が何かを知りたい時だけでなく、最近コーチとしてコーチングがどこかうまく行っていない。部下との1on1で上辺だけの話でぎこちなく終わってしまう、配偶者から「本当に聞いているの?」と突っ込まれてしまう。
特にそんな方に読んでもらうと活きる本だと思う。
話すの手前にある、「聞く」をもう少し意識して磨いてみませんか。
と、自戒を込めて。
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